Column

コラム

  1. HOME
  2. コラム・ブログ - 建物・家づくり・健康素材
  3. 【住まいの性能】住宅のC値とは?気密性を高めるメリットを紹介

建物・家づくり・健康素材

【住まいの性能】住宅のC値とは?気密性を高めるメリットを紹介

1. 住宅のC値とは?

住宅の建築を検討する際に、「C値(しーち)」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。

C値とは、住宅の気密性能を表す数値で、建物の隙間の大きさを示します。

C値の算出方法

C値は、以下の計算式で求められます。

この数値が小さいほど、建物の気密性が高いことを意味します。つまり、C値が低い住宅ほど外部の空気が入りにくく、室内の温度や湿度を一定に保ちやすくなります。


2. C値を高めるメリット

2-1. 断熱性能が向上し、冷暖房効率がアップ

気密性の高い住宅では、外部からの隙間風が入りにくくなり、冷暖房の効率が向上します。冬場は暖気が逃げにくく、夏場は外の熱気が入りにくいため、エアコンの使用頻度を抑えられ、電気代の節約にもつながります。

2-2. 花粉や汚染物質の侵入を防ぐ

高気密住宅では、花粉や外部の汚染物質の侵入を効果的に防げます。特に春先には大量の花粉が飛散しますが、気密性の高い住宅なら室内環境を守ることができ、アレルギー症状の軽減につながります。さらに、PM2.5などの微細な有害物質もシャットアウトできるため、家族全員の健康を守ることに貢献します。

2-3. ヒートショックや温度差ストレスを軽減

高気密住宅は、室内の温度差を少なくする設計が施されています。これにより、ヒートショックのリスクが減少し、高齢者やお子さんにも優しい住環境となります。特に冬場は、暖房の効いた部屋と脱衣所や浴室の温度差が大きくなりがちですが、気密性の高い住宅ならこの問題を軽減できます。


3. C値の基準と測定方法

3-1. C値の目安

一般的に、C値の基準は以下のように分類されます。

  • 5.0 cm²/m²以上:気密性が低く、隙間風の影響を受けやすい

  • 2.0~5.0 cm²/m²:一般的な住宅の気密性能

  • 1.0 cm²/m²以下:高気密住宅

注文住宅を建てる際は、C値1.0以下を目指すのが理想的です。

 

3-2. C値の測定方法

C値は「気密測定試験」によって測定されます。具体的には、住宅内の空気を機械で排出し、室内と屋外の圧力差を測定することで、住宅全体の隙間量を算出します。測定結果は住宅の品質を評価する重要な指標となります。

 


4. 気密性を高めるための工夫

4-1. 高品質な施工を行う

気密性を高めるためには、施工精度の高さが重要です。特に、以下のような細部の施工がしっかり行われているか確認しましょう。

  • 窓やドアの取り付け

  • 断熱材の隙間処理

  • コンセントや配管周りの気密処理

4-2. 高性能な建材を使用する

気密性向上のために、以下のような建材の採用が効果的です。

  • 高気密・高断熱仕様の窓やドア(樹脂サッシ・トリプルガラス)

  • 気密テープや気密シート

  • 発泡ウレタン断熱材

4-3. 信頼できる住宅会社を選ぶ

C値の低い高気密住宅を建てるには、施工技術の高い住宅会社を選ぶことが重要です。特に静岡市には、高気密・高断熱の注文住宅に特化した住宅会社が多くあります。住宅会社を選ぶ際は、気密性能の実績や施工方法についてしっかり確認しましょう。

 

ダイバホームのC値は0.6以下を基本としています。現場発泡断熱材を採用した隙間が極めて少ない気密性の高い住まいを提供しています。

 


5. まとめ

C値とは、住宅の気密性を示す重要な指標であり、以下のような多くのメリットがあります。

  • 断熱性能の向上

  • 結露の防止

  • 健康的な空気環境の維持

  • 耐震・制振性能の向上

  • 防音効果の向上

特に木造住宅を検討している方は、気密性を高めることで住宅の寿命を延ばし、快適な暮らしを実現できます。静岡市で注文住宅を検討する際は、C値の低い高気密住宅を選ぶことをおすすめします。

住宅の気密性をしっかり確認し、家族が長く快適に暮らせる理想の住まいを手に入れましょう!