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【土地】建蔽率(建ぺい率)・容積率とは?土地と住まいの面積についての基礎知識
住宅購入を検討するなら知っておきたい!
家を建てる際に、「建蔽率(建ぺい率)」や「容積率」という言葉を耳にすることがあると思います。これらは、土地に対してどれくらいの建物を建てられるかを決める重要なルールです。
注文住宅を検討する方や静岡市で家を建てたいと考えている方に向けて、わかりやすく解説します。木造住宅の建築を計画する際にも大切なポイントとなるので、しっかり理解しておきましょう。
1. 建蔽率(建ぺい率)とは?
◎ 建蔽率の基本的な考え方
建蔽率(建ぺい率)とは、土地の面積に対して建物が占める割合のことを指します。これは都市計画法や建築基準法で定められており、防火や日照、風通しを確保するために設けられています。
■ 建蔽率の計算方法
建蔽率(%) = 建築面積 ÷ 敷地面積 × 100
例えば、敷地面積が100㎡の土地に建築面積50㎡の建物を建てる場合、
50㎡ ÷ 100㎡ × 100 = 50%
つまり、この建物の建蔽率は50%となります。
◎ カーポートを作る際の建蔽率の注意点
カーポートを設置する場合、その構造によって建蔽率に影響を与える可能性があります。以下の点に注意しましょう。
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屋根のあるカーポートは建蔽率に含まれる場合がある
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例えば、柱のみの構造で屋根がある場合、建築面積に算入されるケースがあります。
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建築基準法の「建築面積の緩和措置」
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主要構造部分が柱のみで、屋根の端から柱までの距離が一定以上離れている場合、建蔽率の計算から除外される可能性があります。
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カーポートを設置する際は、事前に住宅会社と相談し、建蔽率を考慮した計画を立てることが重要です。
2. 容積率とは?
◎ 容積率の基本的な考え方
容積率とは、敷地面積に対する延床面積(建物の全ての階の合計面積)の割合を示します。
■ 容積率の計算方法
容積率(%) = 延床面積 ÷ 敷地面積 × 100
例えば、敷地面積100㎡の土地に、
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1階:50㎡
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2階:50㎡
の建物を建てる場合、
(50㎡ + 50㎡) ÷ 100㎡ × 100 = 100%
この建物の容積率は100%になります。
◎ 容積率の制限
建蔽率と同様に、用途地域ごとに容積率の制限があります。
また、道路幅員(道路の幅)によっても制限を受けることがあるため、事前に自治体のルールを確認しましょう。
◎ 用途地域ごとの建蔽率・容積率一覧

※建築地に適用される法令制限については市町村のホームページまたは自治体の都市計画課等でご確認ください。
3. 建蔽率・容積率のルールを守らないとどうなる?
建蔽率や容積率を超えて建築してしまうと、以下のようなリスクがあります。
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建築確認申請が通らない
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違法建築となり、是正を求められることがある
特に、木造住宅の耐震工法や制振工法を採用する場合、建築面積が影響を受けることもあるので、事前の確認が重要です。
4. まとめ
建ぺい率や容積率は、理想の家づくりをするときに知っておきたい基本の知識です。気に入った土地を見つけたら、建ぺい率と容積率、その他の条件からどのような家が建てられるのかを調べてみましょう。
また、家づくりには専門的な知識が必要となるため、家づくりのプロに相談することが大切です。
住宅会社にアドバイスをもらいながら、自分に合った最適なプランを考えましょう。