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【家創り】健康寿命を伸ばす温かい家創りとは

こんにちは、ダイバホームです。
健康寿命とは、単に長生きするだけでなく、健康で自立した生活を送ることができる期間のことを指します。
近年、健康寿命を延ばすために、住環境が果たす役割が注目されています。特に、冬場の寒さが健康に及ぼす影響は大きく、住宅の温熱環境を改善することが重要です。
今回は、住宅の断熱性能・気密性能を向上させることで健康寿命を伸ばす家創りのポイントについて解説します。
1. 寒さが健康に与える影響
寒い家に住み続けることは、健康に多くのリスクをもたらします。
1-1. ヒートショックの危険性
冬場、暖かいリビングから寒い浴室やトイレへ移動する際に急激な温度変化が生じると、血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。これを「ヒートショック」と呼びます。
1-2. 慢性的な冷えによる健康被害
寒い家に住むと、体が常に冷えた状態になり、血行不良を引き起こします。その結果、免疫力の低下や関節痛、呼吸器疾患の悪化を招く可能性があります。
1-3. 睡眠の質への影響
寒い寝室では深い眠りにつきにくく、睡眠の質が低下します。睡眠不足は生活習慣病のリスクを高め、健康寿命を縮める要因となります。
2. 健康寿命を延ばす温かい家の条件
健康的な住環境を作るためには、暖房機器に頼るのではなく、住宅の基本性能を高めることが重要です。
2-1. 断熱性能の向上
断熱性能とは、外の寒さや暑さを室内に伝えにくくする性能のことを指します。高断熱住宅にすることで、室内の温度が安定し、エネルギー効率の良い快適な住空間を作ることができます。
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高性能断熱材の使用(グラスウール、セルロースファイバーなど)
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窓の断熱性能の向上(複層ガラスや樹脂サッシの採用)
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外壁や床の断熱施工
2-2. 気密性能の向上
気密性能とは、家の隙間を少なくし、外気の影響を受けにくくする性能のことを指します。気密性が低いと、暖房をしても室内の暖かい空気が逃げやすくなり、寒さを感じやすくなります。気密性を高められる断熱材を使用しているかの確認も大切です。
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隙間をなくす高精度な施工
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換気システムとの組み合わせで快適な空気環境を実現
2-3. 太陽の熱を活かすパッシブデザイン
太陽の熱を効率的に取り入れる「パッシブデザイン」を活用することで、エネルギー消費を抑えつつ温かい家を実現できます。
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南向きの大きな窓で日射を確保
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庇(ひさし)や窓の配置で夏の暑さを遮る設計
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土間や蓄熱材を利用した熱の活用
3. 健康と快適さを兼ね備えた家づくりのポイント
3-1. 木造住宅のメリット
木造住宅は、断熱性能が高く、調湿機能も備えた自然素材です。静岡市などの比較的温暖な地域でも、木の特性を活かした家づくりが快適な住環境を実現します。
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断熱性が高く、冬でも暖かい
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調湿効果により結露を防ぎ、カビやダニの発生を抑える
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木の香りによるリラックス効果
3-2. 高性能換気システムの導入
高気密・高断熱の住宅では、計画的な換気が重要です。
熱交換型換気システムを採用することで、室内の温度を保ちつつ、新鮮な空気を取り入れることができます。
換気方式の種類
換気には以下の3つの方式があります。
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第一種換気:給気・排気ともに機械で行う方式。計画的な換気ができ、室温を維持しやすい。
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第二種換気:給気を機械で行い、排気は自然に行う方式。クリーンルームなど特殊な環境向けで、住宅にはほぼ使用されない。
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第三種換気:排気を機械で行い、給気は自然に行う方式。比較的コストが低く、一般住宅で多く採用される。
それぞれの特徴を理解し、住宅に適した換気方式を選択することが重要です。
まとめ
健康寿命を延ばすためには、家の温熱環境を整えることが不可欠です。空調機器に頼らず、断熱性能・気密性能を高めることで、一年中快適で健康的な住環境を実現できます。
家創りを検討されている方は、ぜひこれらのポイントを踏まえた家づくりを進めてみてください。
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