Column
コラム
- コラム・ブログ - 建物・家づくり・健康素材
- 【家創り】気密性の高い家とは?メリット・デメリットを紹介
建物・家づくり・健康素材
【家創り】気密性の高い家とは?メリット・デメリットを紹介

これからマイホームの購入を検討されている方から、家づくりで重視したいポイントとして「快適さ」「省エネ」「住み心地の良さ」をあげられることが多くあります。
今回はそんな理想を叶えるための「気密性の高い家(=高気密住宅)」についてご紹介します。
静岡のように温暖な気候でも、家の気密性は重要な要素。
快適な暮らしを支える"気密性"とは何なのか、そのメリット・デメリット、そして注文住宅で気密性を高めるためのポイントをわかりやすく解説していきます。
気密性の高い家とは?
"気密性"とは、家の隙間の少なさを表す性能です。簡単に言えば、外の空気が家の中に入ってきにくく、室内の空気が外に逃げにくい家のことです。
特に"高気密住宅"と呼ばれる家は、隙間を極力なくして、室内の温度や空気をしっかりと管理できる構造になっています。
この気密性の数値を示すのが「C値(しーち)」です。C値は"1平方メートルあたりにどのくらいの隙間があるか"を示すもので、数値が小さいほど高気密な家ということになります。
気密性の高い家のメリット
1. 冷暖房効率が上がり、省エネに
隙間が少ないことで、エアコンの効きが良くなり、冷暖房にかかるエネルギーを節約できます。省エネ志向が高まる今、ランニングコストを抑えられるのは大きな魅力です。
2. 一年中快適な室内環境
外気の影響を受けにくく、夏は涼しく、冬は暖かい室内環境を維持できます。温度差が少ないため、ヒートショックの予防にもつながります。
3. 防音効果が高まる
外の騒音が入りにくくなるため、静かな暮らしを実現できます。住宅密集地や交通量の多いエリアにおいても、ストレスの少ない住環境が手に入ります。
4. 結露を防ぎ、家の寿命を延ばす
湿気の侵入を防ぐことで、結露を抑制。それにより、カビの発生や木材の腐食を防ぎ、木造住宅の寿命を延ばします。
気密性の高い家のデメリット
1. 換気が不十分だと空気がこもる
気密性が高い分、適切な換気システムがないと空気が淀んでしまう可能性があります。
24時間換気システムなどの導入が不可欠です。
2. 建築コストがやや高くなる
高気密を実現するには、気密施工の精度や高性能な断熱材の使用が必要になるため、建築コストが多少上がります。
3. 施工技術の差が出やすい
高気密住宅は施工の精度に大きく左右されます。経験豊富な施工会社に依頼しないと、理想通りの性能が得られないこともあります。
注文住宅で高気密を実現するためのポイント
注文住宅で高気密を目指すなら、以下の点に注目しましょう。
■ 高性能な断熱材の使用
気密性と断熱性はセットで考えるべきです。特におすすめなのが現場発泡断熱材。現場で発泡させて気密性をもたせるため、隙間ができにくく、優れた断熱性能を発揮します。
■ C値の確認
設計段階や完成時にC値の測定を行うことを推奨します。
住宅会社に「C値はいくつを目指していますか?」と確認することで、その会社の技術力も見えてきます。
■ 信頼できる住宅会社を選ぶ
高気密住宅は施工の質が命。過去の施工事例や実際のC値の実績を確認し、信頼できる住宅会社を選びましょう。静岡市で多数の注文住宅を手掛けるダイバホームでは、気密性と快適性の両立を目指した家づくりを行っています。
■ 換気システムの設計
高気密にするほど、計画的な換気が重要です。効率的な換気システムを導入することで、常にきれいな空気を保ちます。
気密性と断熱性の違いとは?
"気密性"とよく似た言葉に"断熱性"があります。どちらも快適な住環境づくりに欠かせない要素ですが、役割が異なります。
-
気密性:空気の出入りを防ぐ性能
-
断熱性:熱の移動を防ぐ性能
両方が高いと、エアコンの効きが良くなり、省エネかつ快適な家になります。特に木造住宅は構造上、隙間ができやすいため、気密性を意識した設計・施工が不可欠です。
気密性の高い家を建てるなら
静岡市は比較的温暖な気候ですが、夏の暑さ・冬の冷え込みへの対応は欠かせません。また、花粉の多い春先や台風の多い秋にも、気密性の高い家は安心です。
私たちの住宅会社では、
-
現場発泡断熱材を使った高断熱・高気密施工
-
長期的な住み心地を考えた設計提案
を行っています。
快適さ、健康、そして光熱費の削減を叶えるために、ぜひ一度モデルハウスでその違いをご体感ください。
まとめ
気密性の高い家は、省エネ性・快適性・健康面など、多くのメリットを持つ家づくりの選択肢です。デメリットも存在しますが、適切な設計と施工により、それらはカバーできます。
注文住宅なら、間取りや素材だけでなく「気密性」も自由に設計可能。静岡市での住まいづくりを検討されている方は、ぜひ高気密住宅も候補に入れてみてください。