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土地
住宅プロがおススメする土地探しのチェックポイント
こんにちは!
ダイバホームです。
今回は土地探しについてのお話です。
家を建てたい!と思い立ったら、最初にするのが「土地探し」という方がほとんどかと思います。
土地探しするぞ!とお客様自身でインターネットやチラシで探して「ここなら良さそう!」と思える土地が見つかった・・・としても、焦って買うのはおすすめできません。
土地は「家を建てるため」に買うものですから、家を建てるための法規制や地盤、建築資金との兼ね合いなど、実はたくさんの問題が絡んでいます。
一見するだけなら四角形で家が建てやすそうと思う土地でも、しっかり調べてみると家づくりには適さない土地だった・・・ということもあったりするんです。
土地購入を決める前にしっかり調べておかないと、あとで後悔することになります。
もちろん、その土地の上ではせっかく建てた家も満足いくものにはなりません。
本当にいい土地と巡り合うために、土地の探し方・選び方のポイントを知っておきましょう。
「家のための土地探し」ならまず住宅会社に相談
不動産会社のホームページやチラシには、土地の情報がたくさん掲載されていますが、不動産会社との交渉の前に、まず住宅会社に相談しましょう。
不動産会社は「土地のプロ」ではありますが、建物を建てるための「宅地」については住宅会社がプロです。
建ぺい率や容積率はもちろん高さ制限などの住宅に関わる法令だけでなく、地域独自の建築協定や地盤の良し悪しや、学校などの主要施設へのアクセス、陽当たり、地域性や近隣の状況など、普通では見逃してしまうことも住宅会社なら施主の立場に立ってアドバイスをしてくれます。
また住宅会社によっては一般に公開されている土地より優良な物件情報を不動産会社から直接仕入れていることもあります。
建築したい家がその土地で建てられるかの間取りプランニングや土地と建物の総予算を算出して正確な資金計画ができるのも住宅会社です。
土地購入後に建物にかける予算が足りなくなって家を妥協せざるを得なくなった・・・という失敗がなくなります。
希望地域・エリアの土地の相場を把握しておく
土地の相場は地域・エリアによって全く違います。駅からの距離や商業施設や主要道路へのアクセス、学校の通いやすさ、歴史的な背景なども影響することがあります。
土地相場を把握できれば、検討している土地が相場より高いのか安いのかだけでなく、なぜ安いのか、またはなぜ高いのかという理由が見えてきます。
例えば、相場より安い土地があった場合、軟弱地盤だったり、土地形状が悪い、高低差がある、インフラ未整備など安いなりの理由があるのです。
相場感を鍛えるには、インターネットなどで土地物件を見比べることが一番ですが、なかなか多くの物件を見る時間もありませんよね。
そんなときは国土交通省の「土地総合情報システム」を使うと土地の地価公示や基準価格を調べることができますので参考にしてください。
国土交通省:土地総合情報システム
https://www.land.mlit.go.jp/webland/
土地を決めるための「優先順位」を定める
土地は一件たりとも同じものは存在せず、人間と同じように「個性」があります。
価格は安いけど狭かったり、広いけど交通のアクセスがいまいち・・等、どの物件も一長一短で、すべて完璧な100点満点の土地は存在しません。
土地に求める条件が多ければ多いほど、出合える土地も少なくなってしまい、いつまで経っても土地は決まりません。
まずは家族で話し合って希望条件をすべて洗い出し、これだけは譲れない、という条件から優先順位をつけていきましょう。
現在の通勤や買い物のことだけでなく、お子さんの進学や老後の生活など、将来まで見据えることがポイントです。
希望エリアには家族みんなで行ってみる
気になるエリアは必ず自分で見にいきましょう。
日当たりや街並み、土地の高低差など、ホームページやチラシではわからない情報がたくさん得られます。
また土地は住宅会社の担当者と一緒に回れると家創りに関係する問題点もその場でわかります。
例えば、既存の建物が残っていたり、切り株や大きな石が放置されていたりすると、処理費用が余計に掛かったりもしますので、担当者にその場で聞きましょう。
また現地に足を運べば、チラシにも載っていない売地が見つかることもあります。
条件の良い土地はライバルも多いものです。インターネットに掲載されるまで待っていては、なかなか良い土地には出会えません。
自分の足で積極的に出かけていくことも、理想の土地に出会うための近道です。
土地を見る際のポイント
土地を見る際のポイントをいくつかまとめておきます。
1.道路接道と区画
土地のどこに道路があるか、道路の幅はどうか、駐車はしにくくないか等を確認します。
2面が道路に接した「角地」は開放感のある間取りプランを立てられますし、資産価値も下がりにくいので人気があります。
ただしその分、価格は高くなります。
両サイドを建物に挟まれた土地は、陽当たりなどの問題はありますが、角地と比べると販売価格が安いので建物にお金をかけることが可能。
またプライバシー重視で道路からの視線が気になるからと、あえて角地を選ばない方も増えています。
2.建物などの配置イメージ
土地には、建物、駐車場、庭、アプローチなどが配置されます。
角地は、2方向で道路に面しているので、駐車場などの配置の自由度は高まります。
また、北側に接道した土地の場合は北側に建物を寄せることで南からの光が入りやすくなります。
住宅会社の担当者にその場で土地を見ながら、どこに何を配置するか考えてみてください。
いいアイデアが浮かぶかもしれません。
3.隣家との距離、隣家の窓の配置
民法では、建物が隣家と50cm以上離して建てることと定められていますが、あまり近いと日当たりや騒音が心配です。
また、隣家の窓の位置も確認しておくことも大切。脱衣室や浴室の窓が隣家の居室の窓のすぐ横になってしまうとプライバシー面でも心配です。
4.周辺環境
土地の周辺エリアを歩いて、学校や交通機関、商業施設など、生活に必要な施設との距離感を確かめましょう。
歩いている間に、近隣の雰囲気や清掃状況、路上駐車の有無など、細かな部分もチェックを。
昼間だけでなく、必ず夜間も足を運び、周辺の静けさや外灯の有無などを確認しましょう。
暮らしやすさや防犯に直結する重要なポイントです。
5.土地の状態
住宅会社の担当者と一緒に、建築法による規制がないか、水道管などインフラが整っているかを事前に確認します。
分からないことはその都度相談し、納得できるまで確認するようにしましょう。
土地状態の確認をしっかりやっておかないと、いくら土地価格が安くても、後から膨大な土地改良費や土地整備費がかかることがあります。
直感とスピードが大事!決断は早く
住宅会社と相談して、土地決めの優先順位を考えて「この土地なら合格点」と感じたらあとは決断。いい土地はライバルが多いですから長く悩んでいると先を越されてしまいます。「もう少し安い土地を」とねばりたくなる気持ちは分かりますが、それではキリが無く無駄に時間だけが過ぎてしまいます。
100点満点の土地はありません。70点なら合格、80点なら即決するくらいの気持ちが大事です。
頑張って探した努力は、理想のお家という、うれしい結果となって必ず返ってきますよ。